Amazonの最大の魅力は、どんなところでしょうか。
取り扱い点数や、ジャンルの多彩さや、デジタルコンテツの豊富さと色々ありますが、やはり「送料無料」の魅力は大きいですね。
たとえばライバルの楽天でも送料無料はあります。ですが「購入金額〇〇円以上なら送料無料」など、店舗毎の条件が付いているのが普通です。
多くの商品が送料無料となるAmazon。なぜそのようなことが可能なのでしょうか。送料無料の条件や、送料無料で配送できるその理由について紹介します。
送料無料になる商品は?
Amazonの金看板、送料無料。どのような商品がその対象になるのでしょうか。
配送料無料の商品
Amazon.co.jp が発送する商品で「通常配送」または「通常配送(店頭受取)」の商品が対象です。
「あわせ買い対象商品」については、Amazon.co.jpが発送する商品の合計が2,500円(税込)以上になれば、送料無料の対象です。
送料無料とならないケース
通常配送以外に、各種のオプションを利用した場合には追加送料が必要です。
- 当日お急ぎ便:514円(税込)
- お急ぎ便:360円(税込)
- お届け日時指定便: 360円(税込)
さらに当日指定の場合は514円(税込)の送料が別途かかります。
「当日お急ぎ便」や「お届け日時指定便」は、有料のプライム会員になれば無料で利用することができます。
>>Amazonプライム会員のメリット・特典は何?デメリットも暴露!
- 海外に配送する際は、送料と手数料が必要です。
配送先の地域により、配送料、手数料は異なります。たとえば北アメリカなら、書籍なら配送料500円、手数料400円が別途必要です。同様にヨーロッパなら配送料950円、手数料400円が別途必要になります。
- Amazonマーケットプレイスの出品者が発送する商品は、商品カテゴリーに決められた送料がかかります。
たとえば書籍は257円、DVDやPCソフト、TVゲームは350円の送料がかかります。
その他の手数料
送料の他にかかる手数料には、以下のようなものがあります。
- 代金引換:発送1件 260円~324円(配送業者により異なります)
- Amazonパントリー:Box1箱 290円(税込)
- 保冷お届けサービス:ワインの冷蔵1件につき300円(税込)
- 「クール便でのお届け」1商品につき300円(税込)
Amazonパントリーは送料無料ではないので、サービスについてはよく理解してから使いましょう。
>>Amazonパントリーのメリットは何?使い方も知ってお得に買い物!
有料オプションが無料になるプライム会員
プライム会員になれば、「お急ぎ便」や「「お届け日時指定便」が使い放題となります。
年会費は3,900円ですが、毎月Amazonでの購入が多いハードユーザーなら、実質年会は月額325円の計算となるので、年会費を吸収できます。
月に3回はAmazonを利用し、お急ぎ便の利用もある方なら、プライム会員がお勧めです。
>>Amazonプライム会員の入会・登録方法!注意点も解説!
なぜ送料無料が実現できるの?
多くの商品を送料無料で配送してくれるAmazonですが、どうしてそんなことが可能なのでしょうか?
ライバルの楽天にも送料無料はありますが、5,400円以上の購入条件があったり、または10,800円以上の高額の購入になったら送料無料になる、という条件がついています。
Amazonが多くの商品を送料無料にできるその理由は、配送センター(フルフィルメントセンター)集約型のシステムに起因しています。
>>物流革命と効率化がポイント?Amazonの商品が安い理由を分析してみた!
フルフィルメントとは?
フルフィルメントは、一般に「受注後に発生する事務作業の総称」です。業務には、受注管理・在庫管理・発送業務・入金管理・顧客データ管理まで事務作業も含みます。
Amazonは、巨大なフルフィルメントセンター(FC)を国内に11カ所を有しています(2013年時点)
FCでは、ユーザーの受注をオンラインで把握します。しかも24時間、365日のフル稼働で、在庫確認や出荷手配を行います。このスピードと集約が、配送にかかるコストを抑制しています。
AmazonのFCセンターは、首都圏に7カ所、大阪に2カ所、佐賀県や岐阜県でも展開されています。
受注状況はオンラインで把握され、出荷先に最も近いFCセンターで荷物が手配され、続々と出荷作業が行われています。
配送の効率化
巨大な倉庫には大量の在庫が配置されていて、コンピュータ制御された集荷ロボットが荷物を探しあてます。
または多くのスタッフにより必要な荷物がピックアップされ、出荷指示通りに荷物が割り振られていきます。
出荷先に最も近い配送センターに荷物がないと、別の配送センターから振り替えられます。このような作業も、全てコンピュータ制御のもとで効率化されています。
「〇〇日に届く」「〇〇日の何時に届く」かといった情報が、受注処理完了時にユーザーにも素早く知らせることが可能です。
この集約化された配送システムが、Amazon の驚異的な配送スピードを可能にしていると同時に、Amazonが送料無料を実現できている理由でもあります。
楽天との違い
楽天は、現在はこのようなシステムを取っていません。今後のことは未知数ですが、現状の楽天は「店舗ごとに配送手配を行うシステム」で運用されています。
楽天は店舗毎のカートで決済されるため、購入金額が〇〇円以上、などの条件をクリアしなければ送料無料となりません。
Amazonの配送の秘密は、巨大なフルフィルメント配送センターでの効率的な在庫管理や、受注状況の把握、配送業務の一本化により実現しています。
このような集約型配送システムがあるので、キャンセルも素早く行わなければいけない、ということになります。